お知らせ

スレート屋根とガルバリウム鋼板の違いを解説!リフォーム費用についても

2つの?を持つスーツの女性

今回はスレート屋根とガルバリウム鋼板の二つの屋根材の特徴について詳しく説明します。多くの種類がある屋根材の中で、どちらも人気の素材です。この記事を参考にそれぞれのメリット・デメリットや違いを理解した上で、どの屋根材を採用するか、今後のご自宅の屋根のリフォームについて考えましょう。

 

また、スレート屋根からガルバリウム鋼板へのリフォームを検討している方は、リフォーム方法や費用相場も合わせてチェックしてみてください。

 

スレート屋根の特徴

スレート屋根

現在、日本で多く普及している屋根材がスレート屋根です。

 

スレート屋根とは

スレート屋根は大きく分けると「化粧スレート」と「天然スレート」の2種類があります。

 

現在、日本でもっとも普及しているのは化粧スレートです。主成分であるセメントに繊維素材を混ぜて薄く加工し、塗装した板状の屋根材です。商品名から「カラーベスト」や「コロニアル」などと呼ばれることもあります。

 

一方で天然スレートは、天然石である粘板岩(ねんばんがん)から作られた屋根材です。独特の風合いと高級感があり、東京駅やヨーロッパのお城などの屋根に採用されています。天然素材なため希少性が高く、高価です。日本の一般住宅ではほとんど見かけられません。

 

以下、この記事でのスレート屋根とは、化粧スレートを指します。

 

スレート屋根のメリット

<スレート屋根のメリット>

  • ・重量が軽く、耐震性が高い
  • ・価格が安い
  • ・カラーバリエーションやデザインが豊富
  • ・施工できる業者が多い

 

スレート屋根は薄くて軽量な屋根材です。瓦と比べると半分ほどの重量しかありません。施工したときに住宅への負担が少ないため、耐震性に優れます。

 

スレート屋根の施工価格は、1平米あたり4,000~8,000円ほど。ほかの屋根材(瓦の場合は7,000~15,000円ほど)と比べて安価で、初期費用を抑えられるでしょう。

 

カラーバリエーションやデザインが豊富なため、和風にも洋風にも合わせられます。普及率の高い屋根材なため、施工可能な専門業者が多いのも魅力です。

 

スレート屋根のデメリット

<スレート屋根のデメリット>

  • ・ひび割れしやすい
  • ・定期的なメンテナンスが必要
  • ・アスベストが含まれた屋根の場合は撤去費用が高い

 

スレート屋根はほかの屋根材と比べて薄く、ひび割れしやすいのが特徴です。紫外線や雨風の影響を受けて、塗膜の剥がれや破損などの経年劣化も生じます。

 

耐久性が低下した屋根から建物内へ雨水が浸入すると、雨漏りなどのトラブルを引き起こす可能性も。スレート屋根の耐用年数は20~30年ほどですが、耐久性を保つためには、10年ほどを目安に、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。

 

また2004年以前に建てられた波形スレートの場合は、健康被害をもたらすアスベストを含んでいる可能性があり注意が必要です。アスベストを含んだ波形スレートを撤去する際は、アスベストを扱うことができる専門業者に依頼しなければならず、その分コストもかかります。通常の1.5倍ほどである、30~70万円ほどの撤去費用がかかるでしょう。

 

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板

金属屋根の中でも人気なのが、ガルバリウム鋼板(こうはん)です。

 

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とは、鉄(鋼板)をガルバリウム(アルミニウム・亜鉛・シリコンの合金)でメッキした薄い金属素材です。

 

以前は鋼板を亜鉛でメッキしたトタンが金属屋根材の代表でしたが、錆びやすいのがデメリットでした。そこで錆びにくく耐久性に優れる金属素材として開発されたのが、ガルバリウム鋼板です。

 

金属特有の質感があり、モダンでスタイリッシュなデザインを実現できます。現在、建物の屋根材や外壁材として多く選ばれている素材です。

 

ガルバリウム鋼板のメリット

<ガルバリム鋼板のメリット>

  • ・錆びにくい
  • ・耐久性に優れる
  • ・軽量で耐震性に優れる
  • ・デザイン性が高い

 

ガルバリウム鋼板は、金属素材にもかかわらず錆びに強いのが魅力です。絶対に錆びないわけではないので10~15年おきのメンテナンスは必要ですが、耐久性に優れるのが特徴です。正しくメンテナンスを行えば、30~40年ほどの耐用年数を発揮できるでしょう。

 

また薄くて軽量なため、加工しやすく耐震性も優れます。金属が持つ特有の質感から、シャープ、モダン、スタイリッシュな雰囲気の外観に仕上げられるでしょう。

 

ガルバリウム鋼板のデメリット

<ガルバリム鋼板のデメリット>

  • ・断熱性が低い
  • ・へこむことがある
  • ・施工時は取り扱いに注意が必要
  • ・スレート屋根と比べると、初期費用がかかる

 

薄い金属素材であるガルバリウム鋼板はメリットもありますが、断熱性が低いという特徴も。デメリットをカバーするために、屋根材の裏や屋根裏に断熱材を施工するか、断熱材一体型の商品を選ぶ必要があります。

 

またその薄さから衝撃に弱く、飛来物が当たるとへこむこともあります。錆びに強いガルバリウム鋼板ですが、傷が付くとそこから錆びやすくなるため、運搬や施工の際も注意が必要な素材です。

 

さらにほかの金属と接触すると、特性が変化して錆びやすくなります。取り扱いに注意して施工しなければならないので、経験豊富で技術力のある業者に依頼したいものです。

 

ガルバリウム鋼板は断熱材の施工や慎重な取り扱いが必要なため、スレート屋根と比べて初期費用が高くなります。1平米あたり6,000~12,000円程度が費用の目安です。

 

スレート屋根からガルバリウム鋼板へのリフォーム費用

チェック項目と電卓

スレート屋根からガルバリウム鋼板へリフォームする場合にかかる費用をチェックしましょう。軽量で形状が平坦であるスレート屋根は、葺き替えかカバー工法を用いたリフォームを行います。

 

<葺き替え(ふきかえ)とは>既存の屋根材などをすべて剥がして新しいものと入れ替える工法。屋根材やその下にある防水シート、下地などを一度撤去するため、雨漏りや経年劣化が進行した場合は補修ができる。

 

<カバー工法とは>

既存の屋根の上から新しい防水シートと屋根材を重ねて設置するメンテナンス方法。「重ね葺き」とも呼ばれる。

古い屋根材を撤去する工程が省けるため、葺き替えと比べて工期が短い。さらに廃材の処分費用や既存の屋根材の撤去にかかる人件費など、コストも抑えられる。

 

一般的な30坪程度の住宅の場合、スレート屋根からガルバリウム鋼板へのリフォームにかかる費用相場は以下のとおりです。費用は屋根の大きさや商品、業者などによっても大きく変わるため、目安として参考にしてください。

 

葺き替え 100~200万円程度
カバー工法 100~150万円前後

 

スレート屋根とガルバリウム鋼板の違いをチェック

今回はスレート屋根とガルバリウム鋼板の違いについて説明しました。どちらも人気のある屋根材ですがメリット・デメリットがあり、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

どちらも薄く加工された素材のため、スレート屋根の上からガルバリウム鋼板を重ねる、カバー工法が可能です。葺き替えと比べて工期やコストを抑えることができ、リフォームによって耐久性と美観性を高められるでしょう。

 

ただしガルバリウム鋼板は施工時や運搬時の取り扱いに注意が必要な素材です。リフォーム工事は実績豊富な業者に依頼しましょう。

 

美増ではスレート屋根からガルバリウム鋼板へのカバー工法によるリフォーム工事を承っています。美増の職人は経験豊富で、技術力と誠実さに自信があります!スレート屋根からガルバリウム鋼板へカバー工法を検討中の方は、ぜひ一度、美増にご相談ください。

 

>>簡単30秒!美増へのお見積り依頼はこちら

一覧へ